Black Hawk Down

職場の方に DVD を借りた。正直 Warnography だし、ジェリー・ブラッカイマーだしってなことで期待していなかったのだけど、予想以上に面白かった。「偏執狂」リドリー・スコットの淡々とした描写が個人的にピンポイントでしたね。
後半になってさすがに商業的な打算からか「米軍兵士の心意気は世界一」な人間ドラマが入りますが、もろ付録です。基本的には戦争に対する肯定も否定もない、無色のストーリー。
つーかリドリー、てめー純粋な戦闘シーンを撮りたかっただけだろう。そこで「アメリカ世紀の負け戦」ソマリア紛争をチョイスするあたりが憎いわけですが。「アメリカ映画」で、かつ「戦争物」なのにこの無色透明性はすばらしい。
ひとつだけ疑問なのだが、「勇敢な」アメリカレンジャーが不時着したパイロット達を「暴徒」ソマリア人達から守るシーン。あそこが異様なまでにゲーセンのガンシューティングゲーム風味なのはわざとなのだろうか?