リハビリ続き

  地球礁 百年の孤独 シルトの岸辺 (ちくま文庫)

「シルトの岸辺」「百年の孤独」「地球礁」と続けて読んだ。それで解ったのだが、似て非なるものを連読してはいけない。印象が引きずられてえらい難儀した。
どれも、ある時代に対するハイパーリアリスティックな素描だという点では共通してる。その対象がフランスだったりコロンビアだったりアメリカだったりする。フランスを写し取るときにはちょいと退廃的なゴシックロマンで、コロンビアを描くのにはドン・キホーテ式韜晦。アメリカを写すのにはSFだ。そのまんまだ。*1

*1:日本だとミステリになるんだろうね