ICO

ICO(イコ)

ICO(イコ)

ワンダと巨像にはまって、 ICO に手を出しました。
これは……おにーさん萌え死ぬかと思いましたよ。ICO のあの姿は半ズボンとしか思えません。岸壁をよじ登る姿を見るだに「ああ、ひざが、」などと口走るありさま。いけません。ええ、丈の不揃いなタイツを履いていると気がついた時の落胆安心といったらもう……。
ゲーム的には、打ちのめされる作りでしたね。作中では、物語の背景や、やらなければならないことの説明は皆無です。

  • 女の子が越えられない障害を、
  • 先回りして排除して、
  • 手をつないで先に進む。

それだけのゲームなんですよ。なのにとんでもなくどきどきするんです。少年の心に生まれる淡い責任感や、少女の淡々とした悲しみが脳内で際限なく補間されていくですよ。
ヨルダや「影」達の AI にはかなり感心しました。ザ・ゲームマジックとでも申しましょうか。おそらく(それなりなロジックではあるものの)シンプルな行動原理しか実装されていないであろうに、プレイヤーの妄想を羽ばたかせる「すき間」が素晴らしいですのですね。ここまで突き放した作りをよく断行したものです。すばらしい。
ヨルダの必殺技「クレーン現象」はやばいのではないかと思った俺は考えすぎだとも思いました。