クジラは食べていい！

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小松正之
海洋資源と言う観点が面白かったです。論調はややもすると扇状的になりがちでしたが、邪魔になるほどじゃありませんし。主張も論証もしっかりしています。
しかしこの本の眼目はそこではありません。クジラに名を借りた国際政治上での駆け引きのあたりが面白いのですな。強い国(アメリカ、フランス、オーストラリア)の無法に対し、「外套と短剣」の素養の無い日本が翻弄される様は情けないやら腹だたしいやら。
「正しい事を主張していればいずれ判ってもらえる」とか甘々な事言ってると、いつまでたっても三流政治国のままだぞー。外国に対して無茶をゴリ押し出来てはじめて一人前だぞー。
ともあれ、面白い本でした。貸してくだすったすてとら様ありがとうございました。